フューチャーと施設との関係

「居場所づくりの活動、始めました」

 私たちはこれまで、毎月1~2回ほど集まり、メンバー会議を持ちながら活動内容を決め、みんなでご飯を作ったりレクやイベントを企画してきました。

 なぜこのような活動を始めたかと言いますと、一般的な障がい者施設の中で「職員の方が利用者よりも権限が大きい」というところが多くあったのです。

利用者として意見を出しても職員が却下してしまう。。

大事なことは全部職員が決めてしまって利用者はカヤの外。。。

なんてところもあったのです。

こうした施設のあり方に疑問を抱いた利用者数人と賛同する職員でフューチャーを立ち上げたことが活動の始まりでした。

それから数年。。。 

 こうした活動が実を結びメンバーも増え、大阪市内の様々な地域のメンバーが集う活動になりました。メンバーが増えるにしたがって、「自分たちの居場所をきちんと持ちたい」と考えるようになりました。そして、私たちの活動に理解をしてくれている支援の方々が集まって、居場所としての施設を立ち上げる計画が進んでいます。

 「一般社団法人エンパワメントサポートセンター」という法人を、フューチャーやシッポファーレ仕事づくりクラブのサポートスタッフを中心に立ち上げ、生活介護と計画相談の事業所を作ることになりました。

 「生活介護」はもちろん、居場所づくりのためです。

「フューチャーと施設との関係」

 「生活介護」という施設の形で私たちの居場所を作ろうというプロジェクトは、やり始めたら海あり山ありで、すぐには進みませんでした。

何より、施設のやり方に疑問を抱いてフューチャーを作った経緯がありますから、メンバーがイヤな思いをした施設と同じものを作っても意味がないのです。

また、施設ができあがったらフューチャーやシッポファーレのメンバーだけでなく、利用者さんやスタッフさんも利用する場になるので、私たちの活動と施設の両立について、まだまだ議論をしていかないといけません。

大阪市内外問わずメンバーがいるので、みんなが集まりやすい場所というのもなく、場所決めだけでも大きな問題がありました。

とはいえ、せっかく「居場所を作りたい」と考えるメンバーたちと、それをサポートしてくれる支援者さんたちでプロジェクトを進めているので、良い形になるように頑張っていきたいですね(^○^)